父親 | 朝の体はからっぽだ・・・

父親

昨夜も、いつもの通り夜の12時に家に着いた。

いつもは父親も母親も寝ているが昨日は父親が起きていた。

fは世の中で一番尊敬してる人は父親である。

父親とはよく話をする。

内容は人生のこと、結婚のこと子育てのこと就職のことなどである。

一度話し出すと時間の許す限り話まくる。

父親は自身の経験から様々な話をしてくれ、fは経験はないが今持ってる考えを父に正直に伝える。

お互いがきれいごとを並べるような、お互いの考えをさぐり合うような会話ではなく、
本音で話しているのが分かるから何時間も話し込んでしまうのであろう。

昨夜は四時まで話し込んでしまい七時に起床しなければならないのに、九時におきてしまった。

今日はもちろん遅刻である。

まぁ、そんなことはどうでもよい。

父親と一番話した時期は就職活動中である。

fが第一希望の会社に最終面接で落ちたとき、就職について色々と自分の考えを聞いても
らった。

父親が発した第一声は。

考えすぎじゃない?

であった。

父親は私が工学系の大学院に進学してることに対して、あくまでも、オプションだと言
う。

付けても付けなくても良いのだ。

技術者という職業が合ってないと感じたなら他の道に移ればいいだけのこと。

別に大学院出たから一生技術者である必要なんてない。

当たり前のことであるがなぜか就職活動中には心に余裕がなかったせいか、そんなことを
考えることもなかった。

父親は六回会社を変わっている。

これは多いであろう。

田舎から東京に出て最初は繊維業にいた。

それら数回会社を換え、今は不動産業で働いている。

しかも不動産業という全く畑違いの業界に入ったのはバブルが弾ける直前の15年前であ
る。

タイミングとしては最悪なのでは…と経済の知識を持ってないのに考えてみる。

しかし、父親は今までしてきた仕事で一番楽しいのは今の仕事だと言う。

収入は以前勤めていた会社では割りと役職が高かったため、給料はけっこう貰えたみたいだが、現在の収入は比較にならないほど少ない。

やはり仕事はお金だけじゃないらしい。

父親が言うので説得力がある。

しかし、そのためにfは大学には親の支援がなく奨学金をもらいながら通い、現在600万の借金があるのである。

57年間生きて来た父親が一番やりがいのある仕事が今している仕事だと言う。

自分に合ってる仕事なんて誰にも分からないものである。

ましてや社会に出たことのない24の若造にはなおさらである。

父親から色々話を聞かせてもらい就職に対して良い意味で楽観的になることができた。

とりあえずは決まった会社に行こうと。

その後何かあったらその時考えようと。

人によっては私の考えに対して甘いなど思う方もいると思うが、

人それぞれの考えがあると思うので一つの意見として聞き流して頂きたい。

冒頭でfは父親を世の中で一番尊敬していると書いた。

父親はfがそのように思ってるなんて夢にも思わないだろい。

私は父親になったとき、私の父親のように息子から尊敬される存在になりたいと思う。

そんな父親が今使ってる財布は、fが小学校五年生のときに買ってあげた五千円程度の安物
の財布だ。

かれこれ13年目か?

その財布はもちろんボロボロである。

ボロボロになりながらも13年もfが買ってあげた財布を大事に使ってくれる父親には、f
の初任給で財布を買ってあげようと思う。

父親だけに買ったら母親が怒るので母親にもお揃いの財布を。。。

面白いと思ったらクリックを!!